英語の語彙やフレーズの理解はあるのに、うまく伝わらない……
そんな経験はありませんか?
本記事では、知識として覚えた英語を“使える英語”へと変えるための鍵である「発音」について、筆者自身の実体験とともに5つの視点で深掘りしていきます。
あなたの英語が、伝わる英語へと変わるきっかけになれば幸いです。
1. 頭では言えるのに、口がついてこなかった
英語の勉強をしていく中で、ある程度の語彙や表現は身についてきたと感じていました。「この状況ならこう言えばいい」と、頭の中ではスラスラと言えるのに、実際に声に出すと口がうまく回らない。自分の中のイメージと、出てくる音のギャップに何度も悔しい思いをしました。
具体例
- プレゼンの冒頭で“Thank you for having me today.”と言おうとして「Th」が出ず、結局「T」発音になる。
- レストランで”Could I have the roasted chicken with marinated sauce?”とフルセンテンスで言えず、詰まってしまい結局指さし注文。
課題
英語のフレーズや単語は頭に入っているのに、実際に話そうとすると言葉がつっかえて出てこない。練習して覚えたはずなのに、口がうまく動かずもどかしさばかりが募っていました。
解決策
原因は「口の筋肉が英語に慣れていないこと」でした。日本語とは使う筋肉が違うため、頭で分かっていてもスムーズに出せないのです。発音練習を通して、舌や唇、顎の動きに慣れていくことが鍵でした。
アクション
まずは毎日、簡単なフレーズをゆっくり大きく口を動かして発音してみる練習を始めましょう。例えば、“Good morning” や “Thank you so much” のような基本的な表現でOKです。
さらに踏み込んで、本(小説や教科書)やニュース記事を教材として活用すると幅が広がります。
「音を出す」ときに、「正しい動きで発音する」ことを意識することです。
2. 語彙が豊かでも、伝わらなければ意味がない
試験や勉強で手に入れた語彙力。言いたいことを的確に表現できる言葉は頭に入っているのに、それを口に出した瞬間、相手に伝わらない。この経験を何度も繰り返す中で、「語彙力=伝達力」ではないという現実を突きつけられました。
具体例
- “appreciate”を丁寧に使ったつもりが「アプリケーション?」と聞き返され、気まずい雰囲気になった。
- “went to see the parade”と伝えたところ、「You went to see the parrot?苦笑」と聞き返され、恥ずかしい思いをした。
課題
英語学習に熱心に取り組んできたことで、語彙はそこそこ増えてきた。でも、いざ話してみると通じない。相手に「ん?」と聞き返されることが続き、自信をなくしてしまったことがあります。
解決策
“発音が不明瞭”という点が大きな障壁でした。語彙力があっても、それを正しく音に乗せられなければ意味が伝わらないのです。そこで「正しく伝えるための音」を作る発音練習に取り組むようになりました。
アクション
自分の声を録音し、ネイティブの発音と聞き比べてみることから始めてみましょう。最初は違いに気づくだけでも十分。音の違いがわかるようになると、意識的に「どう出せば近づけるか」を探れるようになります。
“parade=パレード”のようなカタカナは、イントネーションが英語発音と異なることが多いので注意が必要です。
3. 発音で“聞き手の理解”が変わると気づいた
これは実際に体験してみないと分からない変化でした。ほんの少し、音がクリアになっただけで、相手の表情が変わったのです。「あ、通じた」と実感できた瞬間は、今でも忘れられません。
具体例
- “water”の「t」をフラップ音に変える練習を続けていたら、ある日スッと通じ始めた。
- “important”を「インポータント」から「イムポーラン(トゥ)」に近づけたら、相手の理解度が明らかに上がった。
課題
「言っていることは正しいのに、なぜ通じないのか」という疑問がずっとありました。自分ではうまく言えたつもりでも、相手の反応が微妙だったり、会話が止まってしまったりすることがよくありました。
解決策
あるとき、同じフレーズでも発音がクリアになるだけで、相手の理解度が全く違うことに気づきました。“音”の伝え方を意識し、英語らしい“音”に近づける練習を繰り返すことが重要です。
アクション
ただ聞いて繰り返すのではなく、「1音1音を真似るつもりで」「口の動きごとコピーする」ことを意識することで、明瞭さが大きく変わってきます。
まずは気張らずにオンライン動画やアプリで「ながらシャドーイング」をしてみましょう。
何かをするついでに、自分の好きなテーマや教材で始めると、習慣を作りやすくなります。
4. 練習すべきは“音の感覚”だった
英語の発音記号や理論ばかりに頼っていた時期、実際の音とのギャップに悩み続けていました。机の上の勉強ではなく、「自分の口がどう動いているか」に意識を向けるようになって、ようやく音が形になってきたのです。
具体例
- 発音記号「ð(th)」を理屈で理解していたが、舌先を軽く歯に当て息を抜く練習をし始めたら徐々に安定した。
- 「r」の巻き舌発音を何度も聞いてもできなかったが、口の奥や空間、顎の開き方や力加減を意識して練習したらできるようになった。
課題
英語の発音を直そうとして、発音記号を丸暗記したり、口の形の理論を読んだりしました。でも、理屈は分かってもなかなか上達せず、「やっぱり自分には向いてないのかな」と思ってしまいました。
解決策
実は発音は“スポーツ”に近く、体で覚えるトレーニングが必要です。「どう音を出すか」に着目しながら、「どんな感覚で出すか」という視点も重要です。口の開き方や舌の置き方を自分の感覚で掴むことで、ようやく音が安定していきます。
アクション
鏡の前で「th」「r」「l」など苦手な音だけを繰り返し練習してみましょう。口の動きを“目で見る”ことが大切です。
発音を感覚的に理解していきましょう。
そのために視覚と聴覚をフル活用して覚えると、体に残りやすくなります。
5. 今は、語彙を“使える力”にできている
発音改良のおかげで、自分の中にあった“英語の引き出し”がようやく使えるようになってきました。以前なら口に出すのをためらっていた単語も、今は迷わず言える。「伝えられる」という感覚が、私の英語を大きく変えてくれました。
具体例
- “I totally agree with that point.”と自然に伝えられ、会議がスムーズに進んだ。
- “That’s a good question. Let me come back to you on that sometime this week. I need to reconfirm before giving you the answer.”と言ったとき、“No rush, but be sure to keep the deadline”とすぐに返事が返ってきた。
課題
英語の学習を続けていても、「覚えた語彙が会話で生きてこない」「いざというときに言葉が出てこない」と感じることが多々ありました。単語帳を何冊終えても、“話す力”につながらなかったのです。
解決策
発音を意識するようになってから、言葉がスムーズに口から出てくるようになりました。音を正しく出せるようになると、脳と口が連動して「使える英語」へと変化していきます。
アクション
新しく覚えた単語やフレーズは、必ず声に出して練習しましょう。
英単語を覚えるときは、「意味+発音+例文」をセットにして、声に出して練習する。
これだけで語彙が“使える武器”へと変わります。
まとめ
英語の知識を“使える英語”に変えるために必要なのは、「音」に向き合うことです。頭の中にある英語を声に出し、相手に届くようにする。そのための土台が“発音”です。
今まで覚えた単語やフレーズが、自信をもって口から出せるようになれば、あなたの英語は必ず伝わります。
あなたの次のステップのヒントになれば嬉しいです。
▶ あなたの“音”を一緒に見つけましょう
音の感覚を身に着けて、使える英語へと進化させていきましょう。
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