〜学びの質を高める5つの変化〜
英語学習において、「発音」は多くの人が後回しにしがちなテーマです。
「まずは単語や文法から」「聞けるようになってから発音を直そう」——そう思っていたのは、私自身も同じでした。
でもあるとき、ふと「発音って、思っていた以上に学び全体に影響しているのでは?」と気づいたのです。
実際に発音に向き合ってみると、耳の感度も記憶の定着も、驚くほど変わっていきました。
この記事では、発音を整えることで起きる5つの変化を通して、英語が“できるようになる感覚”についてお話します。
もしあなたが、英語に伸び悩みを感じているなら、「発音」からのアプローチがその突破口になるかもしれません。
1. 発音が正しくなると「音」がクリアに聞こえる
●変化の実感
以前の私は、ネイティブの英語を聞いても「音が速すぎて分からない」と感じることが多々ありました。
ところが、正しい発音練習を始めて数週間後、不思議なことが起こりました。
以前は聞き取れなかった音が、急にクリアに聞こえるようになったのです。
かなりシンプルな例えですが、“would you”が「ウッジュー」とつながっていることや、“gonna”のような短縮形が自然に耳に入ってくるようになりました。
●背景にあること
この理由はとてもシンプルです。
「自分で出せる音は、聞き取れるようになる」から。
発音を練習することで、音の輪郭や口の動きがわかり、耳がそれに敏感になっていきます。
●アクション
まずは、自分がよく使うフレーズや単語を、実際に発音しながら音読してみましょう。
言えなかった音は聞き取りづらい、ということを肌で感じるはずです。
シャドーイングを“耳と口の両方を鍛える練習”として取り入れるのもおすすめです。
2. 「口の動き」が記憶のスイッチになる
●ちょっとした発見
「発音練習をしているうちに、単語やフレーズがスッと覚えられるようになった」
これは、私が思いがけず得た効果のひとつです。
口を動かしながら練習した表現は、記憶に残りやすくなることに気づいたのです。
たとえば、“How’s it going?” のような表現も、ただ聞くだけより、口で何度か練習した後のほうが定着度が高くなることを体感しました。
実際のシチュエーションで言葉やフレーズが瞬時に脳と口から同時にアウトプットされるようになります。
●仕組みとしてのポイント
発音練習では、舌や唇、顎などを意識的に動かします。
この“身体を使った学習”は、脳の記憶中枢を刺激し、記憶の定着を助けるスイッチの役割を果たしてくれます。
●アクション
単語帳で暗記する際にも、一度口に出して“形”として覚えることを意識してみましょう。
発音と記憶をセットにすることで、単語を「思い出す力」もぐっと高まります。
3. 英語のリズムに乗れるから理解が深まる
●気づいた変化
発音練習を始めてしばらくすると、「英語の文が理解しやすくなった」という変化にも気づきました。
リスニングで文の構造を掴むのが早くなり、文章の意味がブロック単位で理解できるようになってきたのです。
なぜそんなことが起きたのか——それは、リズム感覚が身についてきたからでした。
●英語の“リズム”とは?
英語には、内容語(名詞や動詞など)を強く、機能語(冠詞や前置詞など)を弱く発音するという、独特の強弱リズムがあります。
このリズムが分かると、英語の語順や構造が音と一緒に“塊”として認識できるようになります。
●アクション
英文を音読する際、リズムの波を意識して練習するのがおすすめです。
英語の文章を「音楽でビートを刻むようにリズムで捉える」と、理解と記憶のスピードが変わっていきます。
4. 聞こえる=真似する=身につく
●学びの連鎖
発音改良を進めていくうちに気づいたことがあります。
それは、「聞こえるようになった音は、真似もしやすくなる」ということ。
この連鎖が始まると、インプット(リスニング)とアウトプット(スピーキング)が同時に成長し始めます。
たとえば、以前は「what do you」のような音の連結が「ワデュー」としか聞き取れなかったのに、発音練習を通じて口で再現できるようになると、不思議と耳も反応してくれるようになりました。
●なぜ起こるのか?
これは、「音のイメージが頭の中にしっかりと形成される」からです。
自分で再現できる音は、脳の中で“認識可能な音”として整理され、聞いたときにも自然に処理されるようになります。
●アクション
英語の音声教材を聞くとき、聞き流すだけでなく、「真似して声に出す」時間を5分でも取り入れてみることをおすすめします。
聞いて、真似して、また聞いて——このサイクルを回すことで、聞こえ方も話し方も変わっていきます。
5. 自信がつくと吸収力が一気に高まる
●嬉しい変化
発音練習を通じて「通じた!」「褒められた!」という経験を重ねるうちに、英語に対する不安が少しずつ消えていきました。
それまでは、相手に伝わらなかったらどうしよう、変に思われたら恥ずかしい、という気持ちがどこかにあって、会話に自信が持てませんでした。
でも、「ちゃんと伝わる経験」を積み重ねられると、英語で話すことが少しずつ“楽しいこと”に変わっていきました。
●心理的な影響
自信がつくと、「もっと話したい」「もっと聞きたい」という前向きなエネルギーが生まれます。
この状態になると、語彙も文法も、以前よりずっと吸収しやすくなるのです。
●アクション
「伝わった」という体験を増やすために、「いざ伝える時の備え」をきちんと作ることが大切です。
1日5分は必ず発音の練習を欠かさず行うこと。
練習時間を増やすほど、嬉しい変化に到達するスピードは必然的に速くなります。
おわりに:発音は“聞く・覚える・話す”をつなぐハブになる
英語学習をしていると、「どこを伸ばせばいいか分からない」と迷うこともあると思います。
そんなときは、“発音”という軸から整えてみることをおすすめします。
こうして発音が、英語の「理解・記憶・表現」をつなぐ中心軸になってくれるのです。
もしあなたが英語の学びに伸び悩みを感じていたら、今日から発音練習に少しだけ時間を使ってみてください。
きっと、新しい感覚に出会えるはずです。
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