〜THの音が通じた瞬間、英語の世界が変わった〜
英語を勉強していて、「この音、どうしても無理かも…」と思ったことはありませんか?
私にとって、それは間違いなくTHの音でした。
“This” “Thank you” “Three” “Thousand” “Think” “Sixth” などなど・・・
5秒に一回は出てくる、あの舌を歯に挟む音です。
何度真似しても上手くいかず、結局はTやSで代用していました。
でも、あるときから少しずつ向き合い方が変わっていき、今では“通じる”喜びを実感できるまでになりました。
今日は、その経験を通じて得た5つの気づきをお伝えします。
もしあなたが「発音に自信が持てない」「どうせ無理」と感じているなら、きっとヒントになるはずです。
1. モヤモヤと憧れの入り混じった感情に目を向ける
英語の発音練習を始めたころ、私の中には強い思い込みがありました。
「THの音なんて、日本人には無理」
「TやSで代用すれば意味は伝わるから、別に困らない」
実際、「Three」を「Tree」と言っても、文脈で理解できる相手は笑顔で返してくれます。
それでいいじゃないか、と自分に言い聞かせていました。
でも、心のどこかにモヤモヤが残っていたのです。
「なんでネイティブはあんな風に軽やかに言えるんだろう」
「自分にも、できたらカッコいいのに」
どこかで、“本当はちゃんと発音できるようになりたい”と思っていた自分に、気づかないフリをしていたのかもしれません。
2. 意識するポイントは1つじゃない
「何度練習しても出ない」——それが、当時の正直な感想でした。
解説動画を観ても、シャドーイングしても、上手く発音できず結局いつもと何も変わらない。
でもある日、ネイティブの友人から一言だけアドバイスをもらったことで、世界が変わったんです。
「舌先を上の前歯の間に軽く挟んで、“空気だけ”を出してみて」
…え? 空気だけ? 舌を噛む?
初めて聞いたときは戸惑いましたが、言われた通りに練習を続けていくと、
スッと、あの“英語っぽい音”が出たんです。
自分一人で試行錯誤していたときには気づけなかった「舌の位置」の調整と反復練習で変わることができた。
発音は“音”だけでなく、“動き”から生まれることを初めて実感した瞬間でした。
これまで積み重ねてきた「発音改良のための努力」が開花していくきっかけとなりました。
3. 動きの“クセ”をほどくには時間がかかる
舌の位置がわかったとはいえ、すぐに定着するほど甘くはありませんでした。
長年「TやS」で代用してきた私の口は、完全にTの動きに慣れていたんです。
たとえば「think」と言おうとしても、口が勝手に「tink」と言ってしまう。
正しい動きがわかっているのに、身体がついてこない感覚でした。
でも、この時期に心がけたのは「焦らないこと」です。
- ゆっくり、丁寧に言う
- 鏡を見ながら練習する
- 1日5分でも毎日続ける
特別なことはしていません。
ただ、意識的に“正しい動き”を繰り返すことで、少しずつ身体が覚えていったのです。
時間はかかります。でも、クセは必ずほどけます。
それが分かってからは、地道な練習にも前向きになれました。
4. 間違えても「やり直せる」
発音練習の途中で、何度もくじけそうになりました。
録音した自分の声を聞いて落ち込んだり、通じなかったときにガッカリしたり…。
でもある日、その友人が言ってくれたんです。
その言葉に、肩の力がスッと抜けました。
私はそれまで、「今さらやっても遅い」と思っていたんです。
でも、そうじゃない。
“今からでも間違いを直せる”
この考え方に変わってから、発音練習が「苦」じゃなくなり、やがて「楽しいもの」になりました。
人と比べなくていい。自分ならではのユニークな発音があったっていい。
昨日の自分より、今日の自分が少し良くなれば、それでいい。
そう思えるようになると、続けることがぐんと楽になったことを今でも鮮明に覚えています。
5. 通じた瞬間、世界がパッと開けた
あるとき、英語で道を聞かれたときのこと。
私 「Go straight and turn right at the third street」
相手「Oh, the third street? Got it. Thanks!」
・・・
私の心の声 […おぉ、聞き返されなかった。。。一発で通じた!]
今まで何度言っても「サード」が通じなかったのに、初めてちゃんと理解された。
この瞬間、発音の世界が一気に開けたような感覚になりました。
通じる体験があると、それは小さな成功体験として自分の中に積み重なっていきます。
1つの音が通じると、次も試したくなる。
そうやって、自信が芽生えていくんです。
おわりに:発音の壁を越えるのは、特別な人じゃなく「やってみた人」
私がこの数年間で実感したのは、発音は「才能」ではなく「技術」だということです。
何度も間違えて、何度も恥をかいて、それでも練習を続けてきたことで、
ようやく「伝わる喜び」にたどりつけました。
もし今、あなたが「自分には無理」と思っているなら、その気持ちは私にも痛いほど分かります。
今日から始めても、決して遅くはありません。
動きを変えれば、音が変わります。
音が変われば、相手の反応が変わります。
そして、それがあなたの世界を広げてくれます。
▶ 今日からできる3つのアクション
最後に、今日から始められるアクションを3つご紹介します。
- 鏡を見ながらTHの音を練習してみる
➡舌が前歯の間に位置しているかを確認しましょう。 - “Thanks” “This/That/There” “Third”などを1日5回だけ言ってみる
➡ゆっくり丁寧に。正しい音と動きを意識しながら。 - 録音して聞き返してみる
➡自分の“クセ”に気づくことが第一歩です。
「自分には無理かも」と感じているあなたへ。
それでも一歩を踏み出せば、その先に“できた”という喜びが待っています。
あなたの英語が、きちんと“届く音”になりますように。
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